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多発する密造銃によるパレスチナの一匹狼テロ

『NEWSを疑え!』第497号(2016年6月13日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・多発する密造銃によるパレスチナの一匹狼テロ
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記
・尖閣に中露艦隊!最後に残る見方は(小川和久)

◇◆ 多発する密造銃によるパレスチナの一匹狼テロ

 イスラエルと占領地では2015年10月以後、パレスチナ人の若者が一人またはごく少人数で、イスラエル人を襲撃する事件が続いている。今年2月以後は、占領地で密造された短機関銃「カルロ」が、そうしたローンウルフ型(一匹狼)テロに使用されている。

 カルロ短機関銃は、ヨルダン川西岸地区で10年以上前から密造され、イスラエル本土にも密輸されていた。しかし、イスラエル当局が今年までカルロをアラブ人どうしの犯罪の凶器とみなして軽視し、密造を十分取り締まらず、その結果、銃撃テロを招いた可能性が指摘されている。

 その一方で、イスラエル人に対する自殺的な襲撃を続けている若者に対し、パレスチナのファタハ・タンジム、ハマス、イスラム聖戦といった武装勢力は、大量に保有している自動小銃(AK-47およびM16)を提供していない。小規模なテロを企てる集団のために、かりに武装勢力が自動小銃を提供しても、イスラエルの猛烈な反撃を受け、テロの政治的効果を上回る損害を受けるのは明らかだからだ。その意味で、武装勢力に対するイスラエル側のテロ対策の抑止効果が現れていることがわかる。



(小川和久)