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『NEWSを疑え!』第343号(2014年10月23日号)

『NEWSを疑え!』第341号(2014年10月16日号)
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆スホイに注目しておこう
◆ソ連時代、こんな戦闘機を造っていた
◆スホイは中国軍で息を吹き返した
◆ミグの名前が聞かれなくなった
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・非科学的すぎる日本の集団的自衛権論議
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎ミリタリー・アイ(Military Eye)
・スウェーデンが対潜能力を復活させる(西恭之)
◎編集後記
・携帯電話を使えない危機管理責任者…

◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)

◇◆スホイに注目しておこう

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q:中国軍の戦闘機「殲-11」が2014年8月19日、南シナ海で米海軍P8哨戒機に異常接近したというニュースがありました。アメリカ政府は「明白な挑発行為」として中国政府に抗議したようです。この戦闘機は、もともとはロシア製の『スホイ戦闘機』でしょう? 今回はスホイについて教えてください。

小川:「まず、殲-11が米軍哨戒機に異常接近したという毎日新聞の記事へのリンクを掲げておきます。米国防総省が提供した写真や、異常接近した場所の地図もついています。記事は、国防総省当局者が『2001年の衝突以降、もっとも危険な異常接近の一つ』と指摘し、2014年3~5月にも中国軍機による米軍機への接近があったことを明らかにしたとも伝えています」

中国機異常接近:「明白な挑発行為」…米が抗議
毎日新聞 2014年8月23日)
http://mainichi.jp/select/news/20140823k0000e030210000c.html

「しかし、毎日記事にはロシアのロの字も、スホイのスの字も出てきません。同じニュースをネットで調べたら、共同・時事・朝日・日経などの記事も同じように『殲-11』としか書いてありませんでした。しかし、殲-11は旧ソ連で設計・製造された戦闘機Su-27(スホイ27、スホーイ27と呼ぶ)を、中国が1995年からライセンス生産した機体、またはそれを中国がさらに独自改修した機体なのです」

中国軍機は2014年5月24日と6月11日にも東シナ海の公海上で自衛隊機に異常接近しています。防衛省の発表では、いずれも中国軍のSu-27戦闘機で、航空自衛隊のYS-11EB電子測定機と海上自衛隊のOP3C偵察機(画像データ収集機)に異常接近したとしています。このときのマスコミ報道は防衛省の発表どおり『Su-27』でしたが、正確に言うと2回目の6月11日は中国製『殲-11』の複座型にパイロット1人だけが搭乗していました。この『Su-27』や『殲-11』が、ロシアから導入されたスホイ戦闘機のことだと知らない人も多いでしょう」

「いずれにせよ、私たち日本人が戦闘機の『スホイ』という名前を意識しなければいけなくなってきた国際情勢の変化があるのです。そこで今回は、スホイ戦闘機について研究しましょう」