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『NEWSを疑え!』第321号(2014年7月28日特別号)

『NEWSを疑え!』第321号(2014年7月28日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・公開情報が暴いたマレーシア機撃墜
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記
・朝日新聞社内で聞こえる「言い訳」(小川和久)

◎テクノ・アイ(Techno Eye):

・公開情報が暴いたマレーシア機撃墜

(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)

 ウクライナ東部でのマレーシア航空機撃墜事件では、公開情報を分析している世界各国の民間人が、西側諸国の政府よりも先に重要な手がかりを発見する展開となった。

 今回の事件にあたり、オランダや米英の民間人は、1)親ロシア派の宣伝、2)機体の残骸の写真、3)現場付近から上昇したロケット雲の写真、4)ロケット雲の下の畑の衛星写真、といった公開情報について、その確かさを議論しながら、マレーシア航空機が現場周辺の親ロシア派に撃墜されたと結論づけた。その様子を整理すると次のようになる。

1)マレーシア航空17便は、現地時間7月17日16時15分(日本時間22時15分)に行方不明となった。

2)その2時間ほど後の18時22分、親ロシア派「ドネツク人民共和国」のイーゴリ・ギルキン国防相は、「トレズ市付近でウクライナ軍のアントノフ26輸送機1機を撃墜した」と、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の「VK」で発表した。

3)ところがギルキン氏は19時56分、アントノフ26を撃墜したという主張を削除し、「ドネツク人民共和国のボロダイ首相は、マレーシア航空機の墜落を確認した。当局が現場を調査している。ボロダイ首相によると、墜落はウクライナ側の挑発行為に違いない。ドネツク人民共和国は射高2.5キロを超える対空兵器を保有していない」と書き換えた。

3−1)ギルキン氏が書き換える前のVKページは、世界の他のウェブページのコピーと同様、非営利団体「インターネット・アーカイブ」の「ウェイバックマシン」というサービスが収集しており、削除後も公開されている。

3−2)また、親ロシア派は6月29日、高度22キロまでの航空機を撃墜できる地対空ミサイルシステム・ブーク(Buk)を配備していると、ツイッターなどで宣伝していた。マレーシア航空機撃墜事件直後、親ロシア派は関連するツイートなどを削除したものの、既に軍事やウクライナ情勢に関心を持つ世界中の人々によって保存されたあとだった。


ドネツク人民共和国は6月29日、「地対空ミサイル・
ブークを配備している」とツイートした