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『NEWSを疑え!』第281号(2014年3月3日特別号)

『NEWSを疑え!』第281号(2014年3月3日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・特殊部隊は無人高速艇を使うようになる
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記
・ロシアはクリミア半島を保障占領するか?(小川和久)

◎テクノ・アイ(Techno Eye):

・特殊部隊は無人高速艇を使うようになる

(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)

 水上の無人艇といえば、人員の輸送は優先されず、複合型ゴムボートに推進装置、航法装置、通信機、センサーなどを搭載した、遠隔操縦式の警備艇が一般的だった。そうした操縦士を必要としない無人高速艇に自律航行能力を備えさせ、河川や沿海域での特殊部隊の作戦を柔軟に支援するための研究開発が、米国ルイジアナ州の造船会社スウィフトシップス社と、ルイジアナ大学ラファイエット校によって始まっている。開発中の自律航行能力は、米国南東部沿岸などの水運への応用も期待される。

 米軍の特殊作戦軍は昨年4‐5月の演習「エメラルド・ウォリアー2013」に、スウィフトシップス社が試作した高速艇「アナコンダ」を参加させた。特殊作戦軍は、部隊の潜入と離脱にアナコンダが有効だと評価し、自律航行能力を与えることを同社に勧めた。スウィフトシップス社は、自律走行自動車を開発した経験があるルイジアナ大学ラファイエット校と、昨年10月から3年間の共同開発を始めることになった。



アナコンダ高速艇(YouTube映像 ”UL Partners with Swiftships”)

 アナコンダ高速艇はディーゼルエンジン2発、ウォータージェット2発。兵士14人を乗せても、50ノット(時速93キロ)以上の高速航行が可能だ。平均速度35ノット(時速64キロ)の場合、航続距離は200海里(370キロ)以上にも延びる。満載時でも喫水はわずか53センチで、浅い水域を航行できる。アルミの船体に発泡体が充填されており、銃撃などで穴が開いても沈むことはない。全長10.7メートル、幅2.4メートルで、CH-47ヘリコプターから吊り下げて輸送できる。

 自律航行能力に向けたステップとして、ルイジアナ大学ラファイエット校とスウィフトシップス社の共同開発チームは2月18日、iPadを用いたアナコンダ高速艇の遠隔操縦を実演した。次の段階では、レーザー、カメラ、超音波などのセンサーを搭載して障害物や他の船舶を探知し、回避することを目標としている。共同開発の最終目標は、目標地点と中間地点のGPS座標を入力するだけで、目標地点まで自律的に航行することだ。