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『NEWSを疑え!』第34号(2011年7月28日号)

『NEWSを疑え!』第34号(2011年7月28日号)
◎北朝鮮特集(第3回)──なぜ「世界最大」の特殊部隊を持つのか
・わずか5年で倍増、20万人規模に
・その任務は、暗殺、拉致、自爆攻撃…
・潜入した特殊部隊をあぶり出すには
◎セキュリティ・アイ:独裁体制に翳りが見えたエネルギー大国カザフスタン(主任研究員・西恭之)
◎ミリタリー・アイ:米国デフォルト危機で国防費に大ナタ?(主任研究員・西恭之)
◎テクノ・アイ:半潜水艇(主任研究員・西恭之)
◎今週の言葉:「チーム小泉(飯島)」
◎編集後記:禁煙と小池百合子と7月26日

ストラテジック・アイ(Strategic Eye):

◇◆北朝鮮特集(第3回)──なぜ「世界最大」の特殊部隊を持つのか◆◇

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q:今回は北朝鮮特集の第3回です。第1回は、北朝鮮の通常戦力は時代遅れのポンコツばかりで燃料もなく、近代戦を戦うには貧相なものだ、という話でした。しかし、そんな通常戦力を北朝鮮は、知恵を絞って機能させている。その知恵こそが「非対称型の軍事力」の存在価値、真骨頂ですね。核兵器と弾道ミサイルについてうかがった第2回に続いて、今回は北朝鮮の特殊戦能力、つまり北朝鮮の特殊部隊について解説してください。

小川:「北朝鮮は、経済的な困難から『非対称的な軍事力』として、核兵器・弾道ミサイルと並んで、世界最大の特殊部隊を維持してきました。米韓両軍と対峙する状況で、特殊部隊が目論見通りに任務を遂行できれば、圧倒的に不利な軍事バランスを覆す可能性が生まれるからです。特殊部隊という存在は、北朝鮮の国家防衛にとって大きな抑止効果を発揮しているわけですが、その意義は抑止力だけにはとどまりません。金正日《キム・ジョンイル》・金正恩《キム・ジョンウン》体制を護持するための『親衛隊としての位置づけ』こそ、北朝鮮特殊部隊の真骨頂だ、と見ることもできます。この意味で、北朝鮮の国家戦略の行方と軍事的動向を読み解くためには、特殊戦部隊(能力)に注目することが不可欠なのです」

「韓国国防部が2010年12月に発表した『国防白書2010』は、北朝鮮の特殊部隊が2年前よりも2万人増え、20万人を超えたと評価しています。これは、北朝鮮軍の全兵力119万人の17%に達する水準です。白書は、北朝鮮の特殊部隊が『韓国の後方地域に浸透後、主要目標の打撃、要人暗殺、後方撹乱などの配合作戦(正規戦と不正規戦の配合)を遂行』と記しています。北朝鮮軍の非対称戦力は、平時の局地挑発はもちろん戦時の核心攻撃手段として、韓国軍にとって『深刻な脅威』である、と強調しています」