『NEWSを疑え!』は有料メールマガジンコンテンツです。バックナンバーは会員登録をされた方のみ読む事が出来ます。
  • 会員登録をされていない方は「購読する」ボタンより購読手続きを行って下さい。
  • 購読する

  • 会員の方は枚ページログイン後「バックナンバーを読む」ボタンよりお読みいただけます。
  • バックナンバーを読む

州兵が担う米国の大量破壊兵器テロ対策『NEWSを疑え!』

『NEWSを疑え!』第468号(2016年2月22日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・州兵が担う米国の大量破壊兵器テロ対策
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記
・まだまだだよ、毎日新聞さん(小川和久)

◇◆ 州兵が担う米国の大量破壊兵器テロ対策

 日本ではほとんど知られていないことだが、化学・生物・放射能・核・爆発物(CBRNE)テロに対する米軍の能力の多くは、米国内の州兵に配備されている。全米57個の大量破壊兵器民事支援チーム(WMD-CST)は、化学剤・生物剤・放射性物質を分析するための移動検査室と、現場の指揮および州政府・米軍・連邦政府との通信のための車両を備えて、24時間体制で待機している。

 州兵とは、米陸軍・空軍の予備役部隊の一種で、州内では知事の指揮を受けて災害派遣や治安出動を行い、連邦議会・大統領または国防長官が宣言した有事には、米軍の一員として米国内外へ派遣される。全米50州、コロンビア特別区(ワシントンD.C.)、海外領土のうちプエルトリコ、米領バージン諸島、グアムが州兵を保有している。

 大量破壊兵器民事支援チーム(WMD-CST)は全ての州兵にあり、そのうちカリフォルニア、フロリダ、ニューヨークの州兵には2個チームずつ配属されている。必要時に招集される州兵のほとんどと異なり、WMD-CSTの隊員は常時勤務している。各チームの定員は22人。隊員は危険物取扱や機器操作の訓練を650時間以上、連邦緊急事態管理庁(FEMA)、エネルギー省、司法省、環境保護局から受けている。各チームは指揮班、作戦班、通信班、管理・兵站班、医療・分析班、測量班から編成されている。



(小川和久)