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『NEWSを疑え!』第315号(2014年7月3日号)

『NEWSを疑え!』第315号(2014年7月3日号)
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆集団的自衛権は、これからが正念場
◆誰も「そもそも」の議論をしない
◆現場を考えた議論が不在
◆法律や制度は歯止めか
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・米国の未来を分ける温暖化対策
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎ミリタリー・アイ(Military Eye)
・「イスラム国」が米国に仕掛ける罠(西恭之)
◎編集後記
・読売新聞も変なことを書いてるよ!

◎テクノ・アイ(Techno Eye):

◇◆集団的自衛権は、これからが正念場

(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)

Q:安倍晋三内閣は2014年7月1日に臨時閣議を開き、憲法解釈を変えて集団的自衛権を行使できるようにするための閣議決定をしました。戦後日本の安全保障政策が大きな転換点を迎えたわけですが、小川さんはどう受け止めますか?

小川: 「古代中国の『孫子』が言うように、外交であれ、情報戦であれ、武力行使であれ、国家の存亡がかかった戦いにおいては、要諦は『拙速』です。国家にほころびがあり、そこを敵に衝かれる恐れがあるときは、必要な手立てを迅速に講じることが最優先します。雑な部分が残ったとしても、それは国家の安全を確保した後、時間をかけて、丁寧に仕上げていけばよいのです」

「『孫子』が『巧遅は拙速にしかず』と戒めているのは、どんなに完成度が高い法律や制度を作ったとしても、タイミングを失してしまったら、つまり国が滅びてしまったらなんの価値もない、ということです。集団的自衛権だけでなく、外交・安全保障・危機管理をめぐる日本の議論は、『巧遅』を絵に描いたような歴史をたどってきました。その意味で、安倍首相は歴代の政権が手立てを講じてこなかった問題について、『やるのは今でしょう』とタイミングを計りながら、行動に移した。あとは、それこそ丁寧かつ世界に通用するように法律や制度を整え、説明していけばよい。合格点と言ってよいと思います。閣議決定の内容については以下のリンク先を参照してください」

●「国の存立を全うし、国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備について」
(2014年7月1日閣議決定
http://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/pdf/anpohosei.pdf

小川:「しかし、閣議決定はなされたものの、日本における集団的自衛権の問題はまだまだ整理が足りない、と声を大にしなければなりません。たとえば2014年6月15日付け朝日新聞の朝刊トップ記事は、『(集団的自衛権 海外では)後方支援、独軍55人死亡 アフガン戦争』という見出しで『集団的自衛権をめぐる海外の事例のうち、ドイツの経緯を追った』(リードより)記事でした。これが、どこからどう見ても誤報だったことは、おなじみの西恭之さん(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教)が当メルマガ6月19日号のミリタリー・アイで指摘した通りです」

●(集団的自衛権 海外では)後方支援、独軍55人死亡 アフガン戦争
(2014年6月15日05時00分 朝日新聞サイト)
http://www.asahi.com/articles/DA3S11190823.html