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『NEWSを疑え!』第308号(2014年6月9日特別号)

『NEWSを疑え!』第308号(2014年6月9日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・ミサイル防衛用レーダーの韓国配備に中国が慌てる理由
(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎編集後記
・離島防衛では警職法第7条を外せ(小川和久)

◎テクノ・アイ(Techno Eye):

・ミサイル防衛用レーダーの韓国配備に中国が慌てる理由

(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)

 韓国政府は米国製の弾道弾迎撃ミサイル・システム「THAAD」(サード、終末高高度防衛)の導入を検討したものの、この可能性に対して中国が反発し、韓国政府の対応が揺れる事態となった。

 6月4日、韓国国防部はTHAADの性能や価格などの資料の提供を米国防総省に要請し、受け取ったことをいったん否定したが、一転して翌日には事実と認め、一貫性に欠ける姿勢を示すことになった。

 韓国有力各紙によると、国防部がTHAAD導入の検討を否定した背景には、THAADのレーダーの韓国配備に対する中国の反発があったのだという。THAAD導入によって、保有する数少ない大陸間弾道ミサイル(ICBM)による対米抑止力が損なわれる事態に、中国が強い危機感を抱いたことは想像に難くない。

 THAADは目標に向かって落下してくる弾道ミサイルの弾頭を、パトリオットPAC-3より高い高度(20-150キロ)の大気圏内外で破壊するだけでなく、配備地点から最大200キロというPAC-3より大幅に広い地域を防衛することができる。米陸軍は2008年からTHAADを運用しており、2013年4月の朝鮮半島危機以来、グアムに配備している。


THAADミサイルの発射(米国防総省ミサイル防衛局)

 THAADの移動式地上配備レーダーとして開発されたAN/TPY-2は、2006年6月、海外では初めて航空自衛隊車力分屯基地(青森県つがる市)に配備された。AN/TPY-2はXバンドという周波数帯(8-12ギガヘルツ)の電波を利用するので、日本では単に「Xバンドレーダー」と呼ばれている。米軍はAN/TPY-2を9基保有しており、イスラエル、トルコ東部、カタールにも配備している。