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『NEWSを疑え!』第179号(2013年1月24日号)

『NEWSを疑え!』第179号(2013年1月24日号)
◎日本はいま、中国の「三戦」の渦中にいる
・10年前、中国は『孫子』の兵法を戦略化した
・輿論戦、心理戦、法律戦とは
・尖閣諸島や南シナ海で展開される三戦の実態
◎セキュリティ・アイ:中国の造船不況が海洋監視船を大量に生み出している(静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之)
◎ミリタリー・アイ:アルジェリア人質事件とマリ紛争の背景に地球温暖化(西恭之)
◎編集後記:情報収集用の衛星を増やすというが…

ストラテジック・アイ(Strategic Eye):

◇◆日本はいま、中国の「三戦」の渦中にいる◆◇

国際変動研究所理事長 軍事アナリスト 小川和久

Q:中国が尖閣諸島周辺で日本の領海や領空の侵犯を繰り返しています。背景に中国の「三戦」という考え方があることは、当メルマガでも何度か触れました。今回は、三戦についてより詳しく教えてください。

小川:「2012年9月に日本政府が沖縄県石垣市の尖閣諸島を国有化して以降、中国は同諸島付近で領海侵犯などを繰り返しています。13年1月7日午前11時すぎから8日未明にかけては、中国国家海洋局の海洋監視船、いわゆる『中国海監』4隻が領海に侵入しました。中国公船(中国政府の船)の領海侵犯は12年12月31日に続くもので、国有化以後では実に21回目です

「日本政府は、首相官邸の危機管理センターにおく情報連絡室を官邸対策室に格上げして情報収集や警戒にあたったほか、外務省の斎木外務審議官が8日午前に中国の程永華駐日大使を呼んで厳重に抗議し、再発防止を要求しました。程大使は『尖閣諸島は中国の領土である。申し入れは受け入れられない』としつつも、『本国に報告する』と述べました」

「2012年12月13日には、機体に『中国海監』と書き中国・国家海洋局所属と見られるレシプロ機が、尖閣諸島魚釣島の南15キロの日本領空に侵入しました。これは中国の航空機が初めて日本の領空を侵犯した事件です」


2012年12月13日に日本の領空に侵入した中国機(海上保安庁撮影)

「この航空機は時速300キロも出ない低速のうえ、低空で侵入してきたため、航空自衛隊のレーダーサイトからはキャッチできず、尖閣諸島付近にいた海上保安庁の巡視船が発見し、防衛省に連絡したものです。航空自衛隊は沖縄県の那覇基地からF15戦闘機をスクランブル(緊急発進)させましたが、400キロ以上も離れていることもあり、接近することはできませんでした。2013年に入っても、中国当局の航空機は日本の領空周辺の防空識別圏に何度か侵入しています」